サービスの考え方

私たちは、「営業しない不動産会社をつくる」という、少し変わった挑戦を始めました。それは単なるキャッチコピーではなく、業界のあり方を根本から見直したいという強い想いから生まれたものです。

多くのお客様が、住まい探しのときに感じるのは「安心して相談できる人が少ない」という現実です。強引な営業や情報の囲い込み、担当者との相性の不一致――そんな経験から「不動産会社は怖い」「相談しづらい」と感じた方は少なくありません。この不信感を解消し、もっと自由に、もっと安心して相談できる仕組みをつくること。それが、私たちのサービスの原点です。

従来の不動産仲介の課題

不動産仲介は、お客様にとって一生に一度の大きな買い物に関わる重要なサービスです。しかし業界の構造上、多くの会社が「売上やノルマ」を第一に考えざるを得ません。

  • 営業担当者が契約を急がせる
  • 自社の利益のために情報を一部しか開示しない
  • 顧客が担当者を自由に選べない

こうした現実は、顧客にとって不安を増幅させる原因となってきました。お客様が「主役」になるべき住まい探しが、いつの間にか「会社都合」に引きずられてしまうのです。

私たちの基本的な考え方

  1. お客様が主役 —— 相談する・しないを自由に選び、担当者が合わなければすぐに変更できる。
  2. 宅建士は“選ばれる存在” —— 担当者は自らを開示し、プロフィールや想いを伝えた上でお客様に選んでもらう。
  3. 本部は“営業しない” —— 本部は直接営業せず、エージェントである宅建士の活動を支える裏方に徹する。

仲介手数料への考え方

現実に即した方針として、当社の「仲介手数料無料」は 対象となる物件に限ります。すべての物件が無料になるわけではありません。対象物件かどうかは、取引形態や物件条件、事業設計上の制約等を踏まえ個別に判定し、ご相談の初期段階で明確にお伝えします

  • 無料の対象:当社の事業設計上、買主様から仲介手数料をいただかずにご案内できる物件(例:新築戸建の一部、取引条件が整う物件 等)。
  • 対象外:無料の適用が難しい物件。手数料が発生しますが、その可否・水準は個別に事前明示します(宅建業法等の範囲内)。

この方針は、「とにかく安く買いたい」というニーズで検索(例:「仲介手数料 無料」)して来訪されるお客様が多いという実務上の傾向に基づいています。無料の適用可否を早期にご案内することで、期待と実態のギャップを最小化し、納得感のある意思決定をサポートします。

エージェント制の仕組み

この考え方を実現するために、私たちは「宅建士エージェント制」を採用しました。宅建士は独立した立場で活動し、本部に月額のシステム利用料を支払います。そのかわりに、高い歩合率(最大90%)を得ることができ、自由なスタイルで活動可能です。

お客様にとっては、エージェントが会社のノルマに縛られないため、無理な営業が発生しません。宅建士にとっては、努力や信頼がそのまま成果につながる環境が整います。そして本部は「営業する会社」ではなく、「安心して活動できる環境を提供する会社」として存在します。

顧客体験をどう変えるか

  • 完全匿名で相談を始められる —— 名前も電話番号も不要。メールアドレスだけで気軽に相談できます。
  • 相性の合う担当者を自分で選べる —— エージェントのプロフィールや考え方を見て、自由に選べます。
  • いつでも担当変更が可能 —— 「やっぱり合わない」と思えば、遠慮なく変更申請できます。
  • 透明な費用構造 —— 選択制の仲介手数料で、不明瞭な請求や押し付けがなくなります。

クラウドファンディングと未来

私たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。サイトや仕組みを形にしていくには、免許取得や広告費用、開発資金など、多くの準備が必要です。そこで、クラウドファンディングを通じて皆さまの力をお借りしています。支援いただいた資金は、サービスを本格稼働させるための大切な基盤となります。

目指すのは「この人に相談してみよう」から始まる住まい探し。その世界を一緒に広げていただける仲間や応援者がいることが、私たちの最大の力になります。

おわりに

「営業しない不動産会社」という言葉には、誤解もあるかもしれません。しかし、私たちが本当に目指しているのは、お客様が営業される不安なく、安心して相談できる環境をつくることです。理念と仕組みを結びつけ、宅建士とお客様を正しくつなぐ——これが、私たちのサービスの考え方です。

もしこの考え方に共感いただけるなら、どうぞ応援してください。お客様として、支援者として、あるいはエージェントとして——。一緒に、新しい不動産の形を築いていけることを願っています。

実際の業界の課題について

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